gatos y una estudiante doctoral

猫をこよなく愛し博士修行に励む日々

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Author:riel
アメリカで博士号をとり、近々大学の助教授となります

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千の風になって
南アフリカでの発表が成功に終わった。
沢山のかたから、直接お褒めの言葉も頂き、
そのことが又自分の自信へとつながり、
自分の将来にとって大切な出会いもあり、
そして一息ついたときに、夫から父の様態がよくないという連絡がはいる。
帰国を少し早めてアメリカへ。

うとうとと、飛行機をまっていたケープタウンの国際空港で夢を見る。
はっと起きたとき、頭に一言『おめでとう、まってるよ』という声。
それはまさしく父の声だった。
私の学会発表を、誰よりも楽しみにしていた父。
父は、言葉通り私の帰宅を待っていた。
帰国三日後、父は家族に囲まれて、最後には夫の
『おとうさん、僕の親愛なる友、もう何も心配いらないですよ。
 おかあさんとRielのことは、僕が守りつづけますから。』
という言葉を聞いた後、最後の力を振り絞って
まるでテキサスの夏の空の下に輝くヒマワリのような笑顔で旅立った。

父は、私の学会発表のときに、私のそばにいた。
それは、何の証拠もないのだけれど、私はひしひしと感じていた。
大きな学会の発表なのだけど、自分でも堂々と自信をもって行うことができた。
メキシコ人の友人も、『すばらしかった、本当にすばらしかった。』と
お世辞抜きに言ってくれたのは、本当に嬉しかった。
無事に終わったのは、きっと父がそばに居てくれたから。
そして、彼はまさしく『千の風になって』、
これからも私の傍にいてくれるだろう。
否、それは既に確信に似たもので、父の存在を、
朝起きれば朝日のなかに、
鳥がさえずる裏庭の林にそよ風が吹けば、その風の中に、
日々、常に父は確実に私達の傍にいてくれると感じる。

私が、アメリカという国や、英語という語学に興味をもったのは父の影響。
大正生まれの父が、昭和という時代に、ビジネス同時通訳として生き、
英語は子供のころからやらないと、とくに発音は大人になってからでは苦労すると、
小学校のころから、アメリカ人講師の英会話学校に通わされていた。
家では彼の好きな『アンディー・ウィリアムス』のLP盤レコードがよくかかっていた。
父のそういう教育方針がなかったら、今の自分は無いと思う。
自分自身も、『語学は生き物。 これでよしという事はない。
常に変化しているものだから、常に勉強し続けねばならない。』
と40代、50代の頃も、同時通訳の教育者でも有名であった
鳥飼玖美子さんのセミナーに出たりして、勉強しつづけていた。

日本の大学のほか、戦争に行きたくないという理由で韓国の大学にもいき、
戦後に通訳として、あちこちの国に出向いていた父からの何よりのメッセージは、
『なに人だって、良い人もいれば、悪い人も居る。 
だから、人を見るときに○○人だからという仮定で、
人を決め付けて見てはいけない』ということだった。
この父の教えは、今の私の中でも生きている。

そして、知識のある人だったけど、それを決してひけらかす事の無い人だった。
自分のことをあまり語らない父を理解できないこともあったけど、
実はその『語らない』、『表現しない』ということの
ポジティブな意味を、今深く感じることができる。
まだ、うまく言えないのだけど、
これから博士課程で学び続ける私が、
父の意思をついでいくもっとも大事な事は、これなのだと思う。 
知識は聞かれたときに応えればいい。
あとは、専門分野の人たちの互いの向上のための集まりであれば、どんどんするべき。
けれども、一般の人たちを相手に知識を羅列、それも専門用語を羅列する事は傲慢なこと。
それは、どんなに格好良い理由をつけたって、結局知自己満足にしかすぎない。
一般の人たちに伝えるなら、決して専門用語は使ってはいけない。 
ましてや、自分の助けを必要とするクライアントの前では特に。
知識はひけらかすものではなく、人を助けるために、地味に使われていくべきものだ。
亡くなってまで、私に父がそう問いかけている気がする。
今までの、この自分のブログのあり方も考えさせられている。
そして、大事なものを内包しつつ、博士への道を頑張って行かねばと思っている。

最後に父に語りかけ続けた言葉は『ありがとう』しかなかった。
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